年に一度のタムラジム勉強会(講演会)がためになりすぎた件

10月も終わりに近づき、仕事で体を動かすことのない身としては、寒さのつらい季節になってきました。
こういう時こそ、ジムでのトレーニングが体を芯から暖めてくれます。
どうも、ありぞうです。

「to be of benefit」

和訳すると、「ためになる」という意味になります。
(英語で書いた意味はありません、最近タムラジムは国際交流豊かなのでなんとなくです。)

つい先日、強烈にそう感じることがありまして、どうしても記事として残したくなりました。

10月14日の土曜日は、タムラジムの年に一度の勉強会でした。
お話頂いた先生は、ボクシングの第6代WBO女子世界フライ級王者の好川菜々選手でした。

タムラジムも世界チャンピオンが来るジムになりました。
すごいです。興奮します。世界で一番になった人です。

好川菜々選手のプロフィールを簡単に紹介しますと、

好川菜々(よしかわなな)選手は、大阪府羽曳野市出身マラソンのトレーニングの一環でボクシングを始め、アマチュア時代は全日本女子選手権3階級制覇、2008年・2012年世界選手権日本代表。第3代OPBF東洋太平洋女子ライトフライ級王座、第6代WBO女子世界フライ級王座を獲得。

なぜ、そんな方がタムラジムに来られたのかというと、タムラジムでトレーナーをしていました、会長のお姉さんと過去に一緒に練習をした仲間ということで、お話頂ける運びとなったのです。

子供たちに伝える2つのテーマ

今回の勉強会の主役は子供たちです。
これから様々なことを経験し、吸収し、成長していく子供たちだから、そんな子供たちに「伝えたい」と感じて、好川選手は丹波へ来てくれたのだと思います。

好川選手がお話してくれたテーマは2つありました。

  • 一番になること
  • 伝えること

世界の頂点にたった人だからこそ、その想いは子供たちに突き刺さり、私たち大人の脳みそをもガンガン刺激する内容でした。

「一番になること」が大事だという本当の意味

好川選手は一番を目指すことの大切さを伝えてくれました。

一番になることができれば、自分の自信になります。
確かに、一番になれば、嬉しいし自信もつくし、さらにやる気がでます。

だけど、それはとても難しいことだという認識をほとんどの人が持っています。

スポーツで一番になる、勉強で一番になる、一番の人気者になる。
自分が小学生のときを考えたら、「そんなこと絶対無理やー」って思ってたはずです。間違いなく。

でも、そう思ってしまうのは、ある意味当然で、子供の周りにいる大人が「一番になるのは難しいで!」って考えを自然と子供に伝えている気がします。

少なくとも、自分自身の小学生時代を振り返ってみると、私の周りの大人は「お前はこれが一番やから自信もてー」なんて言われなかったなぁと記憶しています。

たぶん、そう言われていたとしたら、間違いなく私の記憶に強烈に残っていたと思います。

 

ただ、それを言ってくれる大人が目の前にいました。

好川選手は、小さなことでもいいから一番を見つけようと話されました。

何もスポーツや勉強で一番でなくてもいいのです。

  • 家の中を誰よりも掃除した
  • 一番お母さんの肩をもんだ
  • 誰よりも大きい声で挨拶した
  • 一番きれいに給食をたべた

一番を目指すのは何でもいいのです。
大切なことは、「向上する意識」です。

向上する意識を持てば、どうやったら一番になれるのか、今何をすれば最短でレベルアップできるのか、自分で考えられるようになります。

その向上する意識が毎日続けば、それは自分の自信になります。

 

そういえば昔、 ボクシングの辰吉丈一郎選手が世界チャンピオンだった頃のドキュメンタリー番組かなんかで、辰吉選手がお父さんに「何でもいいから一番になれ!」と言われて育ったと言っていたのを思い出しました。

たしか、勉強もベベから一番だったらOKみたいなことを言ってましたね。

その時、子供たちの意識が変わった

毎日向上する意識を持ち続けたからこそ、好川菜々選手は世界チャンピオンになったのでしょう。

「一番になること」「向上する意識を持ち続けること」で、好川選手自身が沢山の困難を乗り越えてきたからこそ、子供たちにもその気持ちを持ってほしいと伝えたかったのだと思います。

そして、好川選手の言葉は、子供たちだけでなく、我々大人にとっても強烈なメッセージとなりました。

最初、自分の中の一番を見つけられなかった子供たちも、自分の中の一番を考え、発言しだしました。

  • ボクシングジムでの競技が一番
  • 運動会のリレーで一番
  • 世界チャンピオンにサインもらうの一番
  • フリスピーたぶんこの辺で一番

どんどん出てくるようになりました。

私たち大人は後ろから見てたのですが、好川選手に質問されて自信なさげだった子供たちが、「自信持っていいのだ!やったー!」って変わっていく感じに見えました。

その自信は時に、なくなってしまうこともあるかもしれませんが、毎日向上する意識を持つことで、自信は強固になり子供たちは成長していくんだと感じました。

それができるよう見守っていくのが我々大人なんでしょうね。

相手に伝わるために何をするのか

好川選手が世界チャンピオンになれたのには、一番になること、向上する意識と、もう一つ重要な要因がありました。

それが「伝えること」です。

世界チャンピオンになるためには、トレーナーや周りの人の言うことを聞いているだけではなれません。

どんなに優秀なトレーナーであっても、トレーナーの考えがあって、選手の考えがあって、それをお互いぶつけ合うから、目指す方向が一つになります。

どんな世界でも、黙っていて自分が望むとおりに試合が組まれることなんて、まぁありません。

そんな中で自分がチャンピオンになるために、自分の意見を伝えるということは非常に重要になります。

「試合を組んでほしい」

「強い選手と練習がしたい」

伝えることは沢山あります。

でも、伝えることって、声を出して伝えることがすべてではないんですね。
それだけなら、伝えている人は沢山います。

重要なのは行動で伝えること。

本当に重要なのはこれなんですね。

強い選手と試合がしたいといっても、与えられたメニューもこなせない、その努力もしないで主張してばかりでは、本当に伝えたことにはなりません。

「こんだけ頑張っているコイツなら、強い相手と組んでみるか。」ってなるんだと思います。

子供でも大人でも一緒ですね。

「勉強頑張るから、ゲーム機買って!」

机にしがみついて、勉強やるだけやってたら親も買ってくれると思います。
それが10分でも毎日続けば、とてつもない力がつきます。

こんな偉そうに言ってます私も、大人になって要求ばかりしていたときがありました。

「給料をもっと上げてほしい」
「この仕事ではなく、あの仕事をやらせてほしい」
「あの人よりも仕事できてるのに、何で評価してくれないのか」

今思うと、口だけやったなぁと思うのですが、色んな仕事を任せられるように日頃の仕事っぷりを、上司が納得するぐらい見せろよって話です。

親子で取り組んでほしい

今回の好川選手のお話を聞いたのは、ほとんどが子供たちですが、私は、是非大人たちにも聞いてほしかったなぁと思っています。

というのも、今回のテーマ「一番になること」「伝えること」が子供たちに響いたとしても、毎日このことを意識することは、なかなか難しいことです。

まぁ、その難しいことを桁違いの努力でやってきたからこそ、好川選手は頂点まで登りつめたんだと思いますが。

じゃあどうするのかというと、好川選手がお話してくれたことを子供と親の二人三脚で取り組めたら、こんな素晴らしいことはないんじゃないかって思いました。

子供が忘れがちな部分を親がフォローしてあげて、子供が一番を目指すことがなく悩んでいたら、親がその可能性を引き出してあげたり。

そうしていったら、今回勉強会に参加した子供たちの将来がとんでもなく素晴らしいものになるんじゃないかと、ジムの一会員として、とても嬉しくなりました。

是非、また機会があれば、好川選手のお話が聞いてみたいなぁ。

 

ああっーーーー!!!

締める前に、重要なことを今思い出しました!!!

好川選手がお話頂いた「一番になること」。

実は、これをタムラジムの子供たちは以前から取り組み始めているではないかーー!!

地元新聞にも取り上げられた「君はいつだって最高ノート」!!

この取り組み最高だーー!!

前に、こちらの記事でその取り組み書きましたー。

⇒「君はいつだって最高さ!」

自分で書いて忘れていました。

田村会長やりますなぁ!

改めまして最後に

今回の勉強会では、好川選手のお話に熱心に耳を傾けながら、メモを取る子供たちの姿が印象的でした。

また、世界チャンピオンとあって、お話の最後にはチャンピオンベルトを2本(アジアと世界)持ってきていただき、子供たちが興味津々に見つめていました。

子供に混じって、そのときは大人も子供のようなまなざしで、ベルトを見ていましたね。
もちろん私も。

いやぁ、頂点に登りつめた方のオーラはすごかった!!

私的な話ですが、これで井岡弘樹さんに淡路島で偶然出会って依頼、世界チャンピオンに会ったのは二人目だ!

 

という訳で、土曜日の朝に実施しました勉強会でしたが、無事に終えることができました。

忙しい合間をぬって来て頂いた好川奈々選手、素晴らしいお話をありがとうございました。

好川選手の今後のご活躍をお祈りしております。

そしてこの素晴らしい勉強会を開催してくれたタムラジムの田村会長はじめ、お手伝い頂いたジムの皆さん、ありがとうございました。

この場をお借りして、お礼申し上げます。

そんなわけで、私も、日々向上、一番を目指して頑張ります。

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年に一度のタムラジム勉強会(講演会)がためになりすぎた件” に対して 2 件のコメントがあります

  1. ピョンキチ より:

    初めまして!
    楽しみに読んでいたのですが、暫く更新がありませんね
    楽しみにされている方のためにも、定期的な更新宜しくお願い致します。

    1. tamura より:

      ありがとうございます!ぼちぼち更新します。
      また覗いてやってください。

      ありぞう

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